W食パン

2018.10.17


わたしたちが食べたい食パンとは

2018年春、パンドーロに新しいチーフが就任しました。それを記念して彼のパン職人としてのキャリアの現時点での集大成として新作食パンを作ることにしました。

「お客様はどんな食パンを食べたいのだろうか?」 日々の仕事において食パンを買われるお客様を見たり、会話したりするなかで、「やわらかい食感」「やさしい味わい」が食パンに求められているのではないかと感じ、その2つの魅力を追求して作り上げた食パンこそが、「W食パン」です。

北海道産マスカルポーネチーズ、生クリーム、練乳

「やさしい味わい」として自然でこだわって作られた材料を使用したリッチな味わいを目指しました。いろいろと材料をさがすなかで、北海道産生乳とクエン酸だけという最小限の材料でつくられたマスカルポーネチーズと出会いました。マスカルポーネチーズはミルクの旨味だけを凝縮して取り出したもの。北海道産マスカルポーネチーズは、強烈な味わいはしないもののじっくりとミルクの味わいが口の中に広がっていく、上質な味わいを感じるものでした。このミルク感を生クリームと練乳で後押しし、食パンを切ったときに、そして口に入れたときに、ふわっとやさしい風味と味わいが広がるような食パンに仕上げました。

ギリギリのやわらかさで焼き上げる

「やわらかい食感」を実現するために、上の北海道マスカルポーネチーズ、生クリーム、練乳といったミルク系のものを入れたことに加えて生地中の水分量を増やし、しっとりとした食感を増した配合を作り上げました。

しかし生地中の水分量を増やしたことで、焼成の難易度が上がりました。やわらかすぎてパンがくたっとつぶれやすくなってしまうリスクが高まります。焼き加減がとてもシビアです。今までの食パン以上に、1本1本丁寧に焼き上げなければならない、職人の見極めが必要な食パンです。

湯種製法が作り出すもちもち食感

製法はパンドーロの人気No.1食パンであるV食パンを踏襲した、湯種製法を採用しました。グツグツと沸騰したお湯で小麦粉に含まれるデンプンをアルファ化させ、もちもちな食感を作り出します。使用する小麦粉はカナダ産の高級食パン専用粉を使用。おどろくほどに柔らかい食感を実現しました。

Vの進化系、W食パン

北海道産マスカルポーネチーズが生み出すやさしいコクと風味、シビアに見極めながら焼くことで生み出すやわらかさ、この2つの魅力を追い求め、半年の試作をかけて作り上げたW食パン。V食パンの進化系として作り上げた、W食パンの味わいをぜひお愉しみください。

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